- 1年制のMBA Schoolであれば650点以上(かつVerbalで30点以上)あれば不利になることはありませんが、出来れば700点以上取ることを目標にすると良いと思います。(INSEADはVerbalとMathの両方で75%*以上のスコアを要求します。また、CambridgeもVerbalとMathのスコアのバランスを重視するようです。)
* %値は「自分より低いスコアの受験者が全体の何%いるか」を示します。スコアよりも%値を気にする学校もありますので、興味のある学校のweb siteで調べたり、MBA Fairなどでadmissionに確認してみると良いと思います。
- GMATは1年に5回までという受験制限がありますので、出願に間にあう最終受験タイミングから逆算してスケジューリングする必要があります。私は9月から毎月受験するスケジュールを組みました。ただ、TOEFL、GMAT、Essay対策の三重苦に陥りたくなかったため、10月のテストで650点以上取ることを目標としていました。(早いタイミングでminimum requirementを達成したかった)
- AWAについては点数が高いに越したことはありませんが、Totalで700点近く取っていれば、AWAの点数が低くても「気にしなくてOK」です。私はAWAが低かったためとても心配でしたが、AdmissionはAWAを気にしていないので心配する必要はありません。
<受験戦略>
- GMATはCATという仕組みの試験です。(自分の解答によって次の問題が変化します)
- 『Manhattan GMAT』の模試で点数の配分を研究しました。(結果をExcelにexportできます)これにより、最初の10問でのミスが大幅減点につながるのが分かりました。もちろん、あくまで模試ですので本番とは配点など異なるとは思いますが、CATの特性はつかめると思います。
- Mathについては、51点を狙うためにも最初5問は慎重に解きつつ、全問正解するつもりで全体に平均的に時間を割きました。
- Verbalについては、全問解答することをあきらめ、本番では最初の10問に25分、残りの25問に49分を割り振り、最後の6問をランダムクリック(Cを選択)という戦略で臨みました。とにかく最初の10問は7勝3敗(理想は最初7連勝)を目指して、35問までをきちんと解答することを自分に言い聞かせました。また、最後の6問には10秒で解けるようなSCの問題が出る可能性が高い(※)ので、それだけは正解するように心がけました。
※ ランダムクリックをすることで不正解が続くと簡単な問題が出やすくなります。 - また、35問目あたりにはRCの4passage目がくることが多いので、General Question(What is the main point of the passage?など)は可能な限り正解するよう時間をかけました。(Verbalについては、1回目の受験時は全問解答しようと焦って解いたため、内容がボロボロでした。2回目は戦略を練ったことで、自信を持って解答できた問題が多かったと感じています。)
- なお、『GMAT King』というOGの問題をPCで解けるソフトをInternet経由で購入しました。本番の画面に慣れるために、OGを解く際は『GMAT King』を使って解くようにしていました。
<勉強法>
(1) AWA
- ArgumentとIssueの設問は全てGMATのweb siteにて公開されています。時間が許すようであれば、全て印刷して事前に目を通すのが理想です。(私は全てには目を通せませんでした。また目を通した設問は本番では出題されませんでした。)
- AWA Jackの添削サービスを利用しました。ArgumentとIssueと両方添削してくれます。私は両方ともAWA Jackのテンプレートを使いましたが、結果は散々でした・・・
TOEFLでもそうですが、やはりテンプレートに頼るのは良くありません。 - また、『GMAT Answers to the REAL essay questions』という本にはArgumentとIssueの全ての設問に対する解答例が載っています。現在、絶版となっており中古のみ出回っています。特にArgumentの攻撃の仕方が勉強になりました。
(2) Math
- Math対策は『インターナショナル・マスアカデミー』の教材のみで十分だと思います。私はOGを一切解きませんでした。
(3) Verbal
a) SC
- 御徒町にある『YES』だけで十分です。私は文法コースとSC24回コースに申し込みました。『YES』の予習復習をきちんとすることで、SCで狙われる文法のポイントが身に付きます。私はSCのポイントを毎回授業の後ノートにまとめて復習していました。(本番直前の復習時にも役に立ちます!)
- 文法のポイントが定着してくると、8割程度(25問中20問以上)正解できるようになります。OGはGMAT Kingで40問だけ解きました。
b) CR
- 読解力に不安があったため、『新井塾』(インターネット(Skype)で受講できる個人塾です)を受講しましたが、結局100問しか解きませんでした(全部で480問あります)。後から考えるとOGだけで十分だったと思います。メリットとしては日本語の解説がついてくるため独学で勉強しやすいことです。ただ、費用が16万円かかるので、費用対効果は低いと感じました。
c) RC
- 要は読解力ですので、語彙力と速読力が求められます。GMAT的な文章に慣れるために『Manhattan GMAT』の教材のみ解きました。
<スコア推移>
- 2回目の受験で目標スコアをクリアできたため、それ以降は出願対策に重点をおきました。
Date | Quantitative | Verbal | Total | AWA |
2011年9月3日 | 50 (92%) | 19 (16%) | 580 (57%) | 4.0 (20%) |
2011年10月8日 (出願スコア) | 47 (76%) | 37 (81%) | 690 (88%) | 3.5 (10%) |